Omoshii project

omoshii mag  オモシィ・マグ

新刊およびバックナンバー発送状況のお知らせ

 

この度はオモシィ・マグをご購入いただきまして、誠にありがとうございます。

こちらのページで、定期的に発送状況を更新していきますので、お待ちの方はご確認ください。

なお、最新情報はツイッターで発信させていただきます。

 

現在、11月7日15:00お振込み分まで、弊社より発送させていただきました。(更新日:11月8日)

 

劇場およびWEBで予約なさった方で、いまだにお手元に届いていない方は、いますぐ、お名前、ご予約日またはお振込日を明記の上、http://omoshii.com/contact/ からお問い合わせいただければ幸いです。

 

発売日以降のお申し込みで、お振込み日から2週間すぎてもまだ届かない場合も、お名前、お振込日を明記の上、http://omoshii.com/contact/よりお問い合わせくださいませ。

 

なお、ご住所間違いなどで弊社に返品されたまま、お電話番号もメールアドレスもお間違えで、ご連絡がつかないお客様もいらっしゃいますので、お心当たりの方は、何卒何卒ご連絡いただきますようお願い申し上げます。(ご友人でもお心当たりの方がいらしたら、ぜひ、お伝えください)

 

**************************

 

以下、通販に関する注意事項およびよくある質問の回答ですので、お申し込み&お問い合わせの前に、ご確認のほど、宜しくお願いいたします。

 

■ 通販は、送料無料を実現するためにお届けに数日〜4日程度かかるクロネコDM便でお送りしています。(熊本県および複数冊お求めの場合はレターパックまたは宅急便になります)。

また弊社内で入金確認に数日かかることがあります。お届けまでに早くて数日、発売直後は1週間〜10日程度かかることもあります。

 

■ご住所の番地の記入漏れや誤記入等による返品が複数発生しています。お電話やメールで確認して再発送しておりますが、つながらないケースもございます。ご注文の際には、お名前、ご住所、お電話番号を、くれぐれもご確認いただければ幸いです。

 

■ご予約の方は発売日より2週間、その他の方はお振込日より2週間経っても届かなかった場合は、配送事故などの可能性がございますので、http://omoshii.com/contact/ から、お名前とお振込日を明記の上、お問い合わせください。

 

■お振込(ご予約の方は発売日)から2週間以内の未着のお問い合わせには、ご対応できない場合もございます。また、入金確認や発送の際のご連絡などは行っておりません。ご不便ご心配おかけして申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。

 

■ご注文後、自動返信メールでお振込先等をご連絡しています。ご注文前にinfo@omoshii.comからのメールが受信できるように設定をしてください。設定しないで申し込んだために返信メールが未着の場合は、設定しなおして、再度お申し込みください(最初のお申し込みはキャンセルになりますのでご安心ください)。また、返信メール未着のお問い合わせ前に、一度迷惑メール等に入っていないかご確認ください。

 

■ご入金後のキャンセルはできませんので、ご了承ください。お振込み前でしたら、ご連絡いただかだかなくても、2週間後に自動的にキャンセルになります。

 

予約特典は終了いたしました。

引き続き、通常のお申し込みは承っておりますのでご利用くださいませ。

 

omoshii mag vol.5

ミュージカル特集2

予約および予約特典について

 

 

5月19日(木)発売の「omoshii mag vol.5」ミュージカル特集2につきまして、最新情報です。

お問い合わせを多数いただいております、WEBからのご予約につきましては

 

5月14日(土)~18日(水)

5日間の期間限定

 

で、受け付けさせていただきます。
なお、予約特典の「表紙デザインクリアファイル」につきましては、
この期間にお申し込みの上、ご購入が確定した方に限りの配布とさせていただきます。

5日間と短い期間ではありますが、何卒ご利用いただければ幸いです。

準備に時間がかかり、ご購入希望のお客様をお待たせいたしまして大変恐縮ですが、何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

ご希望の方は、omoshii トップページからお申し込みください。

 

omoshii mag.  オモシィマグ  VOL.5

ミュージカル特集第2

 

オールカラー120ページ +ポスター6面  1,950円(税込み)

 

 

<掲載内容>

 

 

 

 

表紙&巻頭特集

城田優×加藤和樹

 

Part.1 ACTOR&ACTRESS

花總まり/井上芳雄/浦井健治/山崎育三郎/成河/古川雄大ほか

 

Part.2 STAGE PHOTO&REVIEW

1789 -バスティーユの恋人たち-』/『エドウィン・ドルードの謎』

 

Part.3 omoshii’s COLLECTION

『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』

柿澤勇人×松下洸平/平間壮一/岸谷五朗

『キンキーブーツ』来日版&日本版

三浦春馬in LA/ジェリー・ミッチェル/シンディ・ローパー×ハーヴェイ・ファイアスタイン

宝塚歌劇雪組公演『ローマの休日』早霧せいな

『ブラックメリーポピンズ』小西遼生×良知真次×上山竜治

『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』村井良大

 

Part.4 omoshii’s  SELECTION

これから観られるミュージカル27

 

PLAY

『レディエント・バーミン』高橋一生/白井晃

『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』古田新太×賀来賢人

DANCE SHOW

LOVE ON THE FLOOR』髙橋大輔

 

★ポスター6面つき:井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎、城田優、加藤和樹、古川雄大

演劇系Webマガジン「Omoshiiオモシィ」は こちらから http://omoshii.com

昨年から手がけてきたWebマガジン「Omoshiiオモシィ」が、本日ようやくプレオープンしました。

紙媒体を手がける傍らで、少しずつ進めてきたプロジェクトです。
Webという世界を通じて、いろいろなことができたらいいなと思っております。
しばらくはインタビューとニュースが中心となりますので、今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

これまで、こちらのブログでご紹介してきた、会見の様子などは、今後Omoshiiオモシィのほうで、紹介していきますので、引き続き、お楽しみに!

Webマガジン「Omoshiiオモシィ」 http://omoshii.com

                                   Omoshiiオモシィ編集長 中村恵美

Omoshiiプレオープン企画 第2弾は、加藤健一事務所『滝沢家の内乱』の座談会をお届けします。なんと、加藤健一事務所、通算100本目のプロデュースという、記念すべき作品です。

今回の舞台は登場人物が4人。そのうちの二人は声だけの登場というお芝居。

舞台上の二人、加藤健一さん、加藤忍さんと、声だけの登場、風間杜夫さん、高畑淳子さんの4人に、今回の公演についてお話を伺いました。 

 ──加藤健一プロデュース100本目の作品『滝沢家の内乱』の声の出演に、風間さんと高畑さんを選ばれたのは?

加藤健一(以下、加藤) これは滝沢馬琴と嫁のお路の二人芝居ですが、息子の宗伯と妻のお百が声だけの登場でも相当な比重がある。お客様にも期待を寄せていただける方にしようと思ってお願いしたら快く引き受けて下さって。持つべきものは演劇の友だなと思いましたね(笑)。

風間 100回の記念公演によくぞ声をかけて下さったと思いますね。それに、宗伯は変な役なんです(笑)。「変な役は変な人を呼ぶな」と、目の付けどころに感心しました。

高畑 私は加藤さんが「来い」と言ったらどこへでもついていくので(笑)。ただ、初めて稽古をしたときは、「癇癪持ちのお母さん」をやるのが難しくて。

加藤 いや、癇癪持ちで、一緒にいたくない人の感じが十分出てましたよ(笑)。

高畑 風間さんが息子で私が母っていうのには、まだ納得がいってないんですが(笑)。

加藤忍(以下、忍) 師匠からはお二人のことを前から聞いていたので。

高畑 加藤さんは忍さんの師匠なんですか?

 はい(笑)。師匠と二人芝居というだけでも緊張してたのに、風間さんと高畑さんとご一緒できるなんて責任重大だなと思ってます。

加藤 何か「ヨイショ」してない?(笑)

忍 いいえ!

──加藤さんと風間さんが共演するのはつかこうへい事務所以来ですね。

風間 『蒲田行進曲』のロングラン公演は前半が加藤さんで後半が僕だったんです。あれが1982年だから。

加藤 およそ30年ぶりですか。                                                                   

高畑 それ以来、共演はなかったんですか?

加藤  ないんですよ。

風間 ねぇ。

加藤 今考えたんだけど、孫の太郎の役の声を平田(満)さんにやってもらえばよかったかな(笑)。

風間 孫は若すぎだよ!(笑)

──『滝沢家の内乱』では、馬琴が28年かけて『八犬伝』を大団円まで書き続けます。

高畑 こんなにやっかいな奥さんや息子を抱えながら、よく馬琴は本を書いたなあ、と思いましたね。でも、28年かけて『八犬伝』を書いた馬琴と、ずっとお芝居をやってきた加藤さんが、なんだかダブりますよね。

加藤 ええー、そうですか? 考えてなかったなぁ。

高畑 一つのことに向かっていくというのでね。

──嫁のお路は馬琴を支え、やがては目が見えなくなった馬琴の口述筆記をするようになりますね。

 お路は癇癪持ちのお姑さんと病気のオンパレードの夫に囲まれて、本当に大変で…。

高畑 昔のお嫁さんは、大変だよね。

 その大変さは稽古でお二人の声を聞いたときから実感できたんですけど(笑)。でも、馬琴とお路の二人で頑張って家を支えないといけない、と思う瞬間があったんだと思うんです。

加藤 お路にも潜在的に文学に対する欲があったんじゃないかな。だからこそ、馬琴についてあれだけのスピードで漢字を覚えて、馬琴の死後に小説家になったんだと思う。「一回役者をやったらやめられない」のと同じようなものかな(笑)。

──全体としては、どういう舞台になりそうでしょうか?

加藤 人情落語みたいな芝居にしたいなと思ってるんです。クスクス笑いながら、人情のあるところでホロリとしていただけるような作品になればいいなと思ってますね。

──三人から見て加藤健一さんはどんな方ですか?

 師匠と共演させていただくと、いつも安心して舞台に立てるんですね。

高畑 加藤さんは私から見て、いつも正解を知ってる人なんですよ。

加藤 何を言ってるんですか(笑)。

高畑 忍さんが加藤さんのことを師匠と呼んでいるけど、本当にそういうところがありますね。私がどんなに暴走しても、加藤さんは「はい、ここに座りなさい」と教えてくれるんです。

風間 僕たちは養成所から一緒で、加藤さんが一期上。体操の授業で先生が来ないときは、加藤さんがマット運動を教えてくれた。だから、僕にとっても師匠ですよ(笑)。

全員 (笑)

風間 加藤健一事務所の芝居を見ると、役者が皆、安心してのびのびとやってるんです。それは、加藤さんの懐が広くて、相手役をきちんと引きうけてくれるからだと思いますね。

高畑 そうなんです。『セイムタイム・ネクストイヤー』のとき、加藤さんが「大丈夫です、僕と共演した女優さんは皆、よく見えますから」と言って。

加藤 なんてことを言うんだ(笑)。

高畑 でも、そのとおりでしたよ。

──100本もの作品を作り上げるのは並大抵なことではないと思うのですが、加藤さんにとってはどんな時間でしたか?

加藤 次から次へと芝居をやってきて、芝居の世界にずっと生きてきたから時間の感覚があまりないんです。竜宮城で遊んでいた浦島太郎のように、「玉手箱を開けたら100本?」「もう60歳になっちゃったの!?」みたいな(笑)。

高畑 100本やると思ってましたか?

加藤 いや、思ってませんよ。それにしてもよく続いてきたねぇ。一番驚いたのは、100本の公演で1ステージも休演がないこと。共演者にも恵まれたし、自分も元気な体に恵まれたんだなと思いますね。

──この100本目の公演が未来へと新たな第一歩になりそうですね。

加藤 そうですね。100本まで31年かかりましたから、200本目のときは92歳ですか(笑)。

 

取材・文=大原薫 写真=杉田重男

<公演情報>

加藤健一プロデュース100本記念

『滝沢家の内乱』

2011年7月13日(水)~24日(日)

下北沢・本多劇場

作:吉永仁郎 演出:高瀬久男

出演:加藤健一 加藤忍

声の出演:風間杜夫(友情出演) 高畑淳子(友情出演)

お問合せ:加藤健一事務所  03-3557-0789

http://homepage2.nifty.com/katoken/

現在、演劇&エンタメ系webマガジン『omoshii(オモシー)』のオープンを予定しています。演劇を中心に、”面白い”さまざまな情報をお届けする予定! そのオープンに先駆けて、萩尾望都先生のインタビューをこちらでご紹介します。

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『11人いる!』舞台化記念

萩尾望都インタビュー (後編)

「デビュー40周年記念 原画展」が福岡アジア美術館で開催中の漫画家・萩尾望都先生。『ポーの一族』『トーマの心臓』『残酷な神が支配する』などで、漫画が持つ可能性を無限に押し広げ続けています。
インタビュー後編では、40年間の漫画家生活に焦点を当てて、萩尾先生に話をうかがいました。
(撮影/森口信之 取材・文/大原 薫)

あるときから指の関節に全部脳が入っているみたいに、思ったとおりの線が引けるようになりました

●「漫画家デビュー40周年記念 萩尾望都原画展」が各地で開催されていますが、40年を振り返ってみるといかがでしょう?

気が付いたら40年か、という感じですね。20歳のときにデビューしているので、「20かける2」のデビュー40年で還暦を迎えて、なんともキリがいいなと(笑)。今まで仕事があってよかったなー、しみじみ……(笑)。

●「萩尾望都原画展」は東京、名古屋に続いて、福岡アジア美術館で開催中です。

はい、私は福岡出身ですので、福岡で開催できるのはとてもありがたいと思います。ぜひじっくり見てやってください。

●原画展を拝見すると、一つ一つのコマが繊細に、また大胆に描かれているのが印象的です。40年間の作品を並べて展示すると、絵が徐々に変わっているのも感じました。

それは自分でもわかりますね。(デビュー作の)『ルルとミミ』はまだ線が固いですね。線の味がちゃんと出せるようになったのが『すきとおった銀の髪』(1972年)じゃないかな。自分が描きたいタイプの線があるんだけれど、ペンをうまくコントロールできなかったり思ったより細くなったりしたことが結構あったんです。でも、あるときから指の関節に全部脳が入っているみたいな感じで、思ったとおりの線が引けるようになったんです。

●それはすごいお話ですね!

続けていれば何かいいことがあるなって(笑)。年を取ると筋力もなくなってくるし、『メッシュ』のころから腱鞘炎にかかって。それからはだましだましやっているところがありますね。

●それでも積み重ねた技術が体に染みついていらっしゃるのではないかと。

漫画というのは流行表現だから、やっぱり絵が古くなってくるんです。昔のキャラクターは頭がでっかちで体が細い。バランスを少し変え始めたのが『メッシュ』のころですね。『マージナル』のころが身体バランスは一番きれいだと思います。絵に関しては自分のチェックが一番厳しいです(笑)。

●そうしていらっしゃるから、ずっと漫画界の第一人者でいられるんですね。

いえ、ときどきチェックするだけで、普段は自分に甘いです(笑)。

●今後のご活動は?

私がやれることは一つしかないから、これ(漫画)を続けていくのみです。

●こんな作品を描きたいというのはありますか?

SFからちょっと離れているので、SFを描きたい。あと、今描いている『ここではない・どこか』のシリーズや猫の『レオくん』を続けていきたいですね。

●『オイディプス』も漫画化されていますが、他にも演劇の名作を取り上げるご予定は?

それはいろいろとやってみたいですね。オイディプスの父ライオスの話も面白いんですよ。

●これからも様々な作品を期待しております。

手作業なので、続けるのが大変なのですが、体力がある限り、目が見える限り描いていこうと思います。皆様もお体を大切にして、頑張ってください。

[profile]

萩尾望都(はぎお・もと)

『ルルとミミ』でデビュー。『11人いる!』『ポーの一族』で第21回小学館漫画賞受賞。代表作は『トーマの心臓』『百億の昼と千億の夜』『残酷な神が支配する』など多数。2011年3月までデビュー40周年記念・萩尾望都原画展を開催。


[data]

■■■舞台『11人いる!』公演情報■■■

東京 2月5日〜2月28日 あうるすぽっと(公演終了)

愛知 3 月 19 日・20 日 名鉄ホール

大阪 3 月 26 日・27 日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

公式サイト:http://www.studio-life.com/

■■■萩尾望都原画展■■■

福岡 3 月 13 日まで 福岡アジア美術館

公式サイト:http://www.hagiomoto-gengaten.com/

現在、演劇&エンタメ系webマガジン『omoshii(オモシー)』のオープンを予定しています。演劇を中心に、”面白い”さまざまな情報をお届けする予定! そのオープンに先駆けて、萩尾望都先生のインタビューをこちらでご紹介します。

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『11人いる!』舞台化記念

萩尾望都インタビュー (前編)

「デビュー40周年記念 原画展」が福岡アジア美術館で開催中の漫画家・萩尾望都先生。『ポーの一族』『トーマの心臓』『残酷な神が支配する』などで、漫画が持つ可能性を無限に押し広げ続けています。
萩尾作品は多くの舞台、ドラマ、映画に取り上げられてきましたが、代表作の一つである『11人いる!』が、現在、劇団スタジオライフにより舞台化され、公演中。そこで『11人いる!』について、また漫画と舞台について、萩尾先生に話をうかがいました。
(撮影/森口信之 取材・文/大原 薫)

萩尾望都先生の写真

「限られた空間の中で非常に緊迫した状況が起きて、みんなが本音を出し合うというのが面白いと思うんです」

●劇団スタジオライフの手で舞台化される『11人いる!』は1975年に発表された作品です。どんな思い出がありますか?

描いた当時は本当に時間がなかったのもあって、コマの中にキューッと話を詰めて描いたんですね。「このコマをもっと大きく描きたかったわ」(笑)というのが、今振り返るとありますね。

●『11人いる!』はSFであり、宇宙大学の受験生たちが成長していく物語でもあり、10人のはずの受験生が11人いたという「11人目は誰か」を探すミステリーでもあります。いろいろな要素がある作品ですが、萩尾先生が一番描きたかったのはどこでしょうか?

私は密室劇が好きなんですね。学校や刑務所、病院、孤島やゴシックのお屋敷……。限られた空間の中で非常に緊迫した状況が起きて、みんなが本音を出し合うというのが面白いと思うんです。この作品ではみんなが11人目に翻弄されている。「11人目の存在のせいで、みんなが失敗するかもしれない」という懐疑のただ中で、どうやって犯人探しでなく協力し合う方に気持ちが動いていくのかを描いてみたかったんですね。

●先生のお話を伺っていると、『11人いる!』は劇団という集団で演じられるのがピッタリだなと思います。

本当にそうだと思います。

●1996年の『トーマの心臓』上演以来、今回で萩尾作品5本目の上演となるスタジオライフ。萩尾先生がスタジオライフに惹かれるのはどういうところでしょうか?

私は作・演出の倉田(淳)さんの世界観が非常に好きなんです。ピュアなところとドラマチックなところと両方持っている。そして、容赦なく追求していくというか、嘘がないんですね。集まる役者さんもいろいろなタイプの方が集まっていて。全員がうまいわけではないのですが、舞台に立つと不思議なハーモニーが生まれて、面白い雰囲気が出てくるんです。それに、スタジオライフはきれいな役者さんが多いですから。眼福眼福(笑)。

●倉田さんが作る舞台は、孤独と、それでも人は一人では生きていけないという思いが色濃く描かれています。萩尾先生の世界とも強く惹き合うものがあるように感じます

私が育ってきたのは戦後すぐで、上昇志向というか「無駄なものや弱いものは切り捨てる」みたいな雰囲気があったんです。でも、私は「全部切り捨てておしまい」というのでなく、無駄と思えるものを拾える世界にいきたい、という思いがあったんですね。そこは倉田さんと合っているかもしれない。取りこぼして捨てられたもの、でも忘れてはいけないものを倉田さんは描いていると思うんです。

●ご自分の作品の舞台版を観るのはいかがですか?

最初に観たのは『トーマの心臓』再演だったのですが、自分が原稿を書いている時間にタイムトリップしてしまって。原稿のキャラクターがみんな立ちあがってセリフを言っている感じがしたんです。最初のショックが過ぎてからは、もっと客観的に舞台として楽しめるようになりました。だから今は自分が描いたとは思わずに観て、泣いたりしてます(笑)。倉田さんだから安心してまかせられますね。

●スタジオライフは萩尾先生以外の漫画作品も舞台化されていますが、ご覧になりましたか?

はい、清水玲子先生の『月の子』や『OZ』は好きな作品なので観にいきました。これも、「かわいそう」とか言ってしくしく泣いたり…(笑)。

●漫画と舞台では、作品の魅力に違いはあるのでしょうか?

ありますね。漫画も舞台もどちらもリアルなんだけれど、リアルの質が違う。漫画の世界は手の平で本を開いて、その中に入り込んでいく。自分と作品が対峙する世界なんです。でも舞台はまた独特で、キャラクターが動いて声を出すところが魅力ですね。観客が舞台に夢中になるというのはよくわかります。

●萩尾先生の作品の中で、これを舞台化したら面白いなというものはありますか?

私は少年少女を主体にした話が多いんですけど、『バルバラ異界』で初めて父親というキャラクターを主体にしたんですね。その父親を舞台で見てみたいな、と思います。

萩尾望都先生

[profile]

萩尾望都(はぎお・もと)

『ルルとミミ』でデビュー。『11人いる!』『ポーの一族』で第21回小学館漫画賞受賞。代表作は『トーマの心臓』『百億の昼と千億の夜』『残酷な神が支配する』など多数。2011年3月までデビュー40周年記念・萩尾望都原画展を開催。

劇団スタジオライフと萩尾望都先生(『11人いる!』製作発表にて)
[data]

■■■舞台『11人いる!』公演情報■■■

東京 2月5日〜2月28日 あうるすぽっと(公演終了)

愛知 3 月 19 日・20 日 名鉄ホール

大阪 3 月 26 日・27 日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

公式サイト:http://www.studio-life.com/

■■■萩尾望都原画展■■■

福岡 3 月 13 日まで 福岡アジア美術館

公式サイト:http://www.hagiomoto-gengaten.com/

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